ステップ配信は、LINE公式アカウントを活用する上での非常に有効なマーケティング手法のひとつです。

本記事では、ステップ配信の基本から設定方法、活用事例、注意点までを詳しく解説します。

また、自由度の高いステップ配信を実現する「スマラ」についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そもそもステップ配信とは？

ステップ配信とは、あらかじめ用意したメッセージを、設定したスケジュールや条件に基づいて自動で送信する仕組みのことです。

具体的には、以下のように決められた条件・分岐に応じてメッセージを配信します。

ステップ配信の例

• メールのステップ配信：商品の資料請求後、3日後に詳細情報を送信、7日後に特典案内を配信。
• SNSのステップ配信：フォロー後、1週間でおすすめ投稿を自動送信。

このように、ユーザーごとの興味や行動に合わせて適切なタイミングでメッセージを届けることで、エンゲージメントの向上や購買促進につながります。

なお、ステップ配信は、LINE公式アカウントだけでなく、メルマガやその他のチャットツールでも利用されることが多いマーケティング手法です。

LINE公式アカウントのステップ配信とは？

LINE公式アカウントのステップ配信は、友だち登録をしたユーザーに対して、一定の間隔で自動的にメッセージを配信します。

メールや他のSNSとは異なり、日常的に使われているLINEのトーク画面で直接ユーザーとコミュニケーションが取れるため、開封率や反応率が高いのが特徴です。

例えば、新規登録したユーザーに対し、以下のような流れで配信を行うことが可能です。

• 初日：あいさつメッセージやブランドの紹介
• 3日目：人気商品の紹介＋クーポンの配布
• 7日目：新商品の紹介

この仕組みを活用することで、ユーザーの関心を継続的に引きつけ、購買行動を後押しできます。

LINE公式アカウントでステップ配信を行うメリット

LINE公式アカウントでステップ配信を行うメリットは、主に3つあります。

1つ目は、ユーザーエンゲージメントの向上です。ステップ配信を活用することで、定期的かつ適切なメッセージを届けられるため、ユーザーとの関係を強化できます。また、ブランドへの親しみを持ってもらいやすくなり、長期的なファンの獲得にもつながります。

2つ目は、運用負荷の軽減です。一度設定すれば、自動で適切なタイミングでメッセージを配信できるため、手動での配信作業が不要になります。運用の負担を減らしながら、効率的にマーケティングを実施できるでしょう。

3つ目は、リピーターの獲得に効果的な点です。新規の友だち追加後、段階的に商品紹介やクーポン配信を行うことで、ユーザーに継続的にアプローチすることができます。その結果、購買を促進し、リピーター獲得につなげることが可能です。

公式LINEのステップ配信の設定方法・使い方

ここからは、ステップ配信の設定方法と使い方について詳しく解説していきます。

ステップ配信の設定画面を開く

まずは、LINE公式アカウントの管理画面を開きます。サイドバーに「ステップ配信」の表示があるので選択してください。

新規メッセージを設定する

サイドバーのステップメッセージを選択すると「テンプレートを使用する」「新しいメッセージを作成」というボタンが表示されるので、「新しいメッセージを作成」をクリックします。

設定ガイドのポップアップが表示されるので、確認したら閉じるボタンを押しましょう。

なお、設定ガイドはいつでも開くことができます。

ここからは入力画面に従って、まずは「基本設定」を行います。基本設定では、以下4つの項目を入力します。

1. タイトル（管理用）
2. タイムゾーン（メッセージ配信の時間帯や、有効期間に利用される）
3. 有効期間（どの期間に友達になった人が、ステップ配信の対象になるのか）
4. 配信数の上限

次に画面下部の「メッセージ設定」に移りましょう。ここからは、ステップ配信の具体的な内容を決めていきます。

はじめに、「開始条件：友だち追加」のボタンをクリックしてください。右側に詳細な設定画面が表示されるので、以下の項目を設定していきます。

項目	詳細
①開始条件の種類	・友だち追加（友だち追加された日や経路を指定して、配信対象を設定できる）・オーディエンス（すでに作成済みのグループの中から配信対象を設定できる）
②追加日	選択した日付以降に追加された友だちに配信できる
③追加経路	「すべての経路」と「特定の経路（検索・ホームタブ・友達追加アイコンから）」を選択

設定が完了したら、保存ボタンをクリックします。

メッセージを作成・配信する

開始条件の設定ができたら、配信するメッセージを設定しましょう。

はじめに、設定した条件の下に出てくる「ステップを追加」ボタンをクリックし、「メッセージを配信」を選択てください。

①待ち時間を編集する項目と、②メッセージの編集ボックスが表示されます。

①で日数を選択し終わったら、②のメッセージ編集ボックスで配信するメッセージを追加します。

まずは、メッセージラベル（メッセージ内容を識別するためのラベル）や配信する時間帯を設定しましょう。

配信する内容をメッセージ画面に入力。入力したメッセージは、プレビューモードで確認できます。

問題がなければ保存ボタンを押して、メッセージの設定は完了です。

ステップを追加する

ステップメッセージは複数設定できるので、先ほどと同様の手順で2通目、3通目のメッセージを設定します。

必要に応じて条件分岐を設定する

ユーザーによって配信するメッセージを変える「条件分岐」を設定することで、よりパーソナライズされた配信が可能になります。

条件設定では、「性別」「年齢」「OS」「地域」といった属性か、オーディエンス（指定したユーザーグループ）での絞り込みを行えます。

これらの機能を活用すれば、ターゲットを絞ってメッセージを配信することが可能です。

テンプレートを作成する

何度も同じメッセージを設定する場合は、テンプレートとして設定しておくのがおすすめです。

各テンプレートには開始条件や配信スケジュールがあらかじめ設定しておけば、毎回新規で作成する手間を省けるでしょう。

LINE公式アカウントでのステップ配信における注意点

LINEの公式アカウントでステップ配信を行う際は、気を付けるべき点が3つあります。1つずつチェックしていきましょう。

ステップ配信のメッセージは課金対象

LINE公式アカウントには3つのプランがあり、原則プラン内のメッセージを送ることができます。

ステップ配信の利用自体は無料で利用できますが、ひと月に送れるメッセージ数を超えると「課金対象」としてカウントされることを覚えておきましょう。

	コミュニケーション	ライト	スタンダード
月額固定費	無料	5,000円	15,000円
無料メッセージ数（月）	200通	5,000通	30,000通
追加メッセージ（課金）	不可	不可	～3円/通

配信数が上限に達するとステップ配信がストップする

追加メッセージ（課金）を送信できないコミュニケーションプランやライトプランでは、一定の配信数を超えると配信が自動的に停止します。

ステップ配信の途中でメッセージが届かなくなる可能性があるため、配信上限を考慮した上で計画的に運用することが重要です。

友だちからブロックされるとステップ配信は停止する

ユーザーがアカウントをブロックすると、それ以降のメッセージは一切届かなくなります。

過剰な広告やユーザーにとって不要なメッセージが原因でブロックされることがあるため、内容や配信頻度を工夫し、ユーザーにとって有益な情報を届けることを心がけましょう。

ステップ配信の活用事例

ステップ配信の活用事例を「ECサイト」「BtoBサービス」「飲食店」に分けて紹介します。

ECサイトにおけるステップ配信の例

例えば、ネイルショップのECサイトにおいては、「ネイルのつけ方」「爪を傷めないオフ方法」「期間限定デザインの紹介とクーポンの配布」といったステップ配信が効果的です。

わかりやすい画像を用いてユーザーの役に立つ情報を定期的に配信することで、購入の後押しが可能です。

BtoBサービスにおけるステップ配信の例

BtoBサービスでは、顧客にとって有益な情報や提案を定期的に届けるのがおすすめです。これにより、信頼関係を築きつつ、購買意欲を高めることができます。

「サービスの活用方法や導入事例の紹介」「定期的な業界ニュースの提供」「無料セミナーの案内」「特別割引やアップグレードの案内」などを配信するのがよいでしょう。

飲食店におけるステップ配信の例

飲食店では、リピーター獲得のためにクーポンを定期的に配信するのがおすすめです。

「2回目以降の来店クーポン」や、来店客が少なくなりがちな曜日に使える「曜日限定クーポン」を配信するのもよいでしょう。来店のきっかけをつくる配信を定期的に行うのが大切です。

自由度の高いステップ配信をしたいなら「スマラ」がおすすめ

「スマラ（スマートライン）」は、トラストコード株式会社が提供するLINEマーケティングツール・運用代行サービスです。

スマラは、ステップ配信機能をはじめとした基本的なマーケティング機能を備えつつ、LINE公式アカウントの凍結リスクを抑えられる という強みを持っています。

公式LINEが凍結されると、大きな機会損失・売上損失に繋がってしまいます。リスクを最小限に抑えてLINEマーケティングを運用していきたい方は、スマラ導入を検討してみてください。

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まとめ

LINE公式アカウントのステップ配信は、ユーザーとの関係を深め、コンバージョン向上に役立つ便利な機能です。適切に活用すれば、継続的なコミュニケーションが可能になり、購買意欲の向上につながります。

運用の幅を広げたい場合は、専用ツールを活用するのも一つの方法です。どのような商品・サービスを取り扱うのかをしっかりと分析し、自社に最適な運用方法を見つけていきましょう。