「LINE公式アカウントを運用しているけど、思ったより効果が出ていない」

「もっと効率的かつ効果的に運用できないか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、LINEの配信を効率化し、効果的なマーケティングを実現する「LINE配信ツール」を7つ紹介します。選び方のポイントについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

LINE配信ツールとは

そもそもLINE公式アカウントには、セグメント配信やステップ配信などの機能が備わっており、ターゲットに合わせたメッセージ配信が可能です。

 しかし、LINE公式アカウント単体では、大量のメッセージ配信や細かい効果分析、高度なマーケティング施策を行うには限界があります。

そんなときに役に立つのが「LINE配信ツール」です。 このツールを活用すれば、一度に多くのユーザーへ配信したり、開封率やクリック率を詳しく分析したりと、精度の高い運用が可能になります。 

さらに、メール配信システムやMAツールと連携すれば、マーケティングの幅も広がります。

LINE配信ツールとLINEマーケティングツールの違い

「LINE配信ツール」は、メッセージ配信などの基本的な機能を搭載したツールです。

​一方、「LINEマーケティングツール」は、メッセージ配信だけでなく、ユーザー分析やクーポン発行、アンケート実施など、さまざまな機能を搭載した総合的なツールのことを指します。

自社の目的や規模に応じて、適切なツールを選ぶことが重要です。

LINE配信ツールでできること

LINE配信ツールを活用することで、以下のような高度なメッセージ配信が可能です。ひとつずつ確認していきましょう。

セグメント配信

「セグメント配信」とは、ユーザーの属性（年齢・性別・地域）や行動履歴（購入履歴・サイト訪問履歴など）をもとに、特定のグループに絞ってメッセージを送る手法です。​

例えば、30代女性向けの商品を扱う場合、20代のユーザーに送るよりも30代のユーザーに絞ったほうが反応がよくなるでしょう。 

また、「過去3か月以内に購入した人」だけにリピート購入を促すクーポンを送るなど、ターゲットに合った情報を届けることで、開封率や購入率を高めることができます。

ステップ配信

「ステップ配信」とは、友だち登録をしたユーザーに対して、あらかじめ用意したメッセージを一定の間隔で段階的かつ自動的に配信する機能です。

例えば、友だち追加をしたユーザーに対し、以下のような流れで自動的に配信を行えます。

• 追加直後：あいさつメッセージやブランドの紹介
• 3日目：人気商品の紹介＋クーポンの配布
• 7日目：新商品の紹介

この機能を活用することで、ユーザーの関心を継続的に引きつけ、購買行動を後押しできます。

シナリオ配信

「シナリオ配信」は、ユーザーの行動や反応に応じて、あらかじめ設定したシナリオ（分岐）に沿ってメッセージを自動で送る方法です。 友だちの属性によって配信内容を分けるステップ配信とは異なり、ユーザーの具体的なアクションに応じてメッセージを配信できるのが特徴です。

以下では、ECサイトにおけるシナリオ配信の例を紹介します。

対象になる行動・反応	配信内容
商品ページを閲覧したが購入しなかった人	1日後に「この商品に関するレビューや詳細情報」を送る
カートに入れたが購入しなかった人	3日後に「クーポンや、購入を後押しするメッセージ」を送る
商品を購入した人	1週間後に「関連商品のおすすめ」や「アフターサポート情報」を送る

このように、ユーザーの行動に応じて適切なタイミングでメッセージを送ることで、購入率アップや顧客満足度の向上につながります。

LINE配信ツールの選び方・比較ポイント

LINE配信ツールには、目的に応じたさまざまな機能があります。LINE配信ツールを選ぶ際には、以下の4つのポイントを考慮するとよいでしょう。

必要な機能が備わっているか

まずは、自社のマーケティング戦略に必要な機能が搭載されているかを確認しましょう。​

例えば、セグメント配信やステップ配信、シナリオ配信など、目的に応じた機能が揃っているかが重要です。

これらはターゲットユーザーに合わせたメッセージ配信ができる機能であり、マーケティング効果を高めるためには欠かせません。

運用サポートは十分か

運用サポート体制が充実しているかは、ツール選びにおいて非常に重要です。

ツールの導入後、操作方法や効果的な活用方法についてのサポートが受けられるかを確認しましょう。

特に、以下のようなサポートがあると安心です。

• マニュアルやFAQ：基本的な操作方法を簡単に確認できる資料があるか
• サポートチーム：困ったときに相談できるサポート体制が整っているか
• トレーニングやセミナー：ツールの効果的な活用方法を学べる機会が提供されているか

メール配信システムやMAツールと連携できるか

もしすでに他のメール配信ツールやMA（マーケティングオートメーション）ツールを使用している場合、それらとLINE配信ツールが連携できるか確認しましょう。

連携できると顧客データを一元管理でき、より統合的なマーケティング施策を展開することができます。

「配信」以外の機能が備わっているか

メッセージ配信以外にも、ユーザー分析やリッチメニューの作成などの機能があると、より効果的なマーケティング施策を展開できます。

おすすめのLINE配信ツール7選

ここからは、おすすめのLINE配信ツールを7つご紹介します。​各ツールの特徴を理解し、自社に最適なものを選びましょう。

スマラ

「スマラ（スマートライン）」は、トラストコード株式会社が提供するLINEマーケティングツール・運用代行サービスです。

スマラは、LINE配信ツールとしての基本的な機能はもちろん、LINE公式アカウントの凍結リスクを抑えられるという強みを持っています。

リスクを最小限に抑えてLINEマーケティングを運用していきたいなら、スマラ導入を検討してみてください。

公式サイト	スマラ
主な機能	凍結対策・一斉配信（絞込み機能あり）・ステップ配信・自動応答・回答フォーム・スタッフ設定・シナリオ分岐・流入経路分析
費用	0円（税込）～

L ステップ

「Lステップ」は、株式会社Maneql（マネクル）が提供する、LINE公式アカウント特化のマーケティングツールです。

基本機能としてメッセージ配信や自動応答などが利用でき、上位プランではさらに分析機能やスケジュール配信もできます。

公式サイト	L ステップ
主な機能	シナリオ配信（ステップ配信）・セグメント配信・リマインド配信・回答フォーム・友だちリスト（タグ管理）・リッチメニュー・予約管理・流入経路分析
費用	5,000円～

スマートメールコネクト

「スマートメールコネクト」は、株式会社ナレッジフローが提供するメール配信システムです。

予約管理システムや顧客管理システムと連携し、EメールをLINEメッセージに変換して送信することができます。

公式サイト	スマートメールコネクト
主な機能	既存システムとの連携・招待SMS送信・スマートチャット連携
費用	1,650円（税込）～

エキスパ

「エキスパ」は、株式会社エキスパートが提供する、LINE、Eメール、SMSを活用したマーケティング自動化ツールです。

顧客の状態に応じたクロス配信を行い、集客、顧客教育、セミナー開催、販売管理などを一元化できます。

自由度の高いシナリオ設定で配信からフォローまでを自動化し、業務効率を大幅に改善します。

公式サイト	エキスパ
主な機能	LINE / メール / SMS配信 の連携・一括配信（即時/予約）・ステップ配信・絞り込み配信・クリック率測定
費用	4,800円～※初期費用10,000円

L Message（エルメ）

株式会社ミショナが提供する「L Message（エルメ）」は、集客から決済、分析までを自動化できるLINE公式アカウントの拡張ツールです。

新規顧客の獲得やリピート率向上を目指す機能が充実しており、LINEを通じて効率的にマーケティングが行えます。

公式サイト	L Message
主な機能	一斉配信・予約配信・ステップ配信・テンプレート・自動応答・リッチメニュー・フォーム作成・流入アクション分析
費用	0円～

エーエムエルマーケシステム

「エーエムエルマーケシステム」は、株式会社ビショップが提供するCRM（顧客関係管理）ツールです。

エーエムエルマーケシステムを使えば、ひとつのシステムでLINE・メールの会員を一元管理できます。シンプルで使いやすい構造も魅力です。

公式サイト	エーエムエルマーケシステム
主な機能	1対1トーク・シナリオ配信・キーワード対応・テンプレート・タグ管理・URLぅリック測定・リッチメニュー・流入経路URL分析
費用	2,980円～※初期費用9,800円

WEBCAS taLk

「WEBCAS taLk」は、株式会社WOW WORLD（ワオワールド）が提供するLINEメッセージ配信システムです。顧客の購買履歴や行動情報、属性に基づいて、特定のターゲットに自動または手動でメッセージを配信することができます。

WEBCAS taLkを導入すれば、LINE公式アカウントの基本的なセグメント配信機能に加え、自社の顧客データを活用した詳細なターゲティングが可能です。

公式サイト	WEBCAS taLk
主な機能	セグメント一斉配信・フォローアップ配信（ステップLINE配信）・画像リンクつきトリガー型自動配信・
費用	要問合せ

まとめ

LINE配信ツールを活用すれば、ターゲットにぴったりなメッセージを送信することができ、より効果的なマーケティングが可能です。

マーケティングの成功に向けて、配信ツールの機能やサポート体制をしっかりとチェックし、最適なツールを選びましょう。